- TOEICのリスニングの復習の仕方を知りたい
こういった方に向けてリスニングの復習方法を書いています。
リスニングの復習に必要な作業は主に2つです。
- 英文の精読
- 英文の音読
私が820点と810点を取るまで繰り返した復習は音読トレーニングです。
この記事どおりの方法で、習得する問題集の数を増やせば、リスニングの得点は確実に上がります。
実際この記事以外のことは特にやっていません。
- リスニング復習方法
- パート別のやり方
1.リスニング復習方法
TOEICの勉強でいちばん時間をかけなければいけないことは復習です。
復習することで
- 英語の仕組みを理解でき
- 解答へのプロセスを学べる
なので模試を解きまくることはそんなに重要ではありません。
問題を解く→答え合わせ→わからない単語を調べる→和訳を確認→終了
- なぜこの選択肢が正解で
- その他が不正解なのか?
これらががわかりません。
解答へのプロセスを学べていないため、新な問題を解くときに応用できません。
必要な作業
やるべき作業はこれらです。
- 英文の精読
- 英文の音読
- 問題集1冊を3回繰り返す
英文の精読
精読はこれらをやります。
- 文章の構造を確認
- 品詞を確認
- 単語を調べる
- 正解の根拠となる文章をチェック
- リスニング音声の分析
- 読みやすいよう意味ごとにスラッシュを入れる
- 不正解の選択肢の理由を分析
とにかく初心者のうちはこれらに時間をかけます。
この作業をして正解までのプロセス・根拠に納得しないと、英語は理解できていません。
そしてわからない品詞は必ず文法書で調べつつコツコツやりましょう。
ちなみに「リスニング音声の分析」は下記の記事を見ると英語音声の特徴がつかめて、気を付けるべき所がわかると思います。
英文の音読
音読はテキストを見ながら以下の順番で行います。
- 精読する
- ゆっくり音読する
- 音声に合わせて音読する
声に出すことで黙読よりも記憶に定着できます。
それに黙って読むより、お遊戯会のセリフの練習ように体を使って覚えた方が早いです。
漠然と音読せず英文の意味を意識します。
問題集1冊×3回
問題集は少なくとも3回は復習します。
1回目:出題傾向を知る
2回目:1回目に覚えたことを思い出す
3回目:記憶を定着させる
残念ながら1回やっただけではとても覚えきれません。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによると次の日には覚えたことの74%を忘れてしまうそうです。
実際のところ、2回目も1回目にやったことを思い出すのは大変です…。
大変だからこそ力がつく
いちばん苦労したのが英文の精読です。
しかし精読作業で自分の知ってる構文、言い回しなどの知識が増えて、英語の感覚が身につきます。
新たな問題を解くときに、学んだことを実践できるので、正解する問題数を増やすことができます。
私の場合820点を取るまで精読・音読以外の特別なことはしていません。
なのでリスニングは精読・音読を軸にトレーニングを続ければ確実に点数は上がります。
2.パート別のやり方
partごとの復習の仕方をまとめています。
基本的な作業は精読+音読ですが、コツを追加しています。
part1
- 精読
- 声に出しつつ何度も聞く
①精読
特に人の写っていない風景写真は他のpartより難しい単語が出ます。
【例】docks…波止場 deck…甲板
人によってはなじみのうすいこのような単語は、日本語訳を見るだけでなく、検索してどんな物なのか実際に見た方がいいです。
その方が英文の情景が浮かびやすいです。
②声に出しつつ何度も聞く
音声を聞いたら瞬時に風景が浮かぶくらい、すべての選択肢を何度も聞きます。
part2
- 精読
- 質問文の音声を流す
- 音声を止めて暗唱
- 応答文(すべての選択肢)の音声を流す
- 音声を止めて暗唱
質問文の音声を流したらいったん音声を止めて、その音声英文を暗唱する。
その後、応答文も音声を流し、いったん音声を止める、その英文を暗唱する。
これを不正解を含めたすべての選択肢まで行います。
それを鍛えるために暗唱をします。
暗唱は結構難しいので、慣れないうちは苦戦すると思います。
しかしこれを続けると
- 英語の語順に慣れる
- 英語の感覚がつかめる
- リテンション力を鍛えられる
といった効果がでてきます。
(リテンション能力:聞きとった英語を頭の中に記憶しておく力)
part3・4
- 精読
- ゆっくり音読(意味のわかる程度の速さで)
- 音声に合わせて音読
このpartは音声問題文・設問・選択肢にTOEIC頻出の構文、単語、表現方法が多数登場します。
なので丁寧に精読を行うだけでなく、設問・選択肢(不正解も含め)の単語もきちんと覚えましょう。
そして音読するときは文脈を意識して、話の流れを頭の中で追えるようにしましょう。
- 会話場面をリアルに想像する
- part3の特徴である「発生してる問題」「解決方法」この文脈の流れを意識する
- 自分が話者になったつもりでセリフを言うように音読する。
3回は最低回数
ちなみに復習の毎回の感覚はこんな感じです。
1回目:精読が大変すぎる
2回目:前回より英文が理解しやすい
3回目:音読が楽に感じる
2回目の復習では「前回やったことをほとんど忘れてるかも…」と感じるかもしれませんが、英語の感覚は確実に身についてくれています。
ちなみに3回と設定してますが「少なくとも」3回という意味であって、