シンガポールといえばマリーナベイサンズやマーライオン。
キラキラしてて経済的に豊なイメージがある。
でも国土は小さいし人口も少ない…。
そんな国がどうやって経済発展してきたのだろう?
シンガポールに対してこんな疑問をもつ人は多いかとと思います。
私もそうでした。
これまで2019年にシンガポール旅行に行ったり、シンガポールの歴史に関する書籍を4冊読む中で発展した理由を知ることができました。
今回はこちらの書籍を参考に記事を書いています。
なぜ? シンガポールは 成功し続けることができるのか
実は国家の独立当初、マレーシアから追放されるという悲劇が起こり、会見で首相が泣き出してしまいました…。
こんな大変なスタートだったなんて、今の豊かさを知ると信じられないですよね。
シンガポールが発展した3つの理由
国土の大きさは東京23区程度。
独立当初の人口は189万人。
しかも食料はおろか水さえつくる能力がない。
そんな悲惨な状態だった独立当初のシンガポールですが、いまやアジアで最も豊かな国になりました。
国を発展させるためにこのような政策をとったからですね。
- 海外からのビジネスや人材の受け入れ
- 教育に多額の投資
- 高い計画力と行動力
ひとつずつ見ていきましょう。
海外からのビジネスや人材の受け入れ
自分達の力だけでは技術も資金もない。
だから外国人に来てもらってシンガポールで働いてもらうしかない。
そんな思いから世界中のビジネスや人材をシンガポールに集める努力をしたわけです。
「シンガポールで働きたい!」と思ってもらえる環境づくりですね。
具体的にはこういったことです。
- 法人税/所得税を安くする
- 街を清潔にする
- 治安を良くする
もしこんな環境であれば世界中の優秀な人材がシンガポールに集まりビジネスを行ってくれますよね?
要は世界中から「ヒト・モノ・カネ」を集めたということです。
それとともにシンガポールは発展していきますよね。
シンガポール滞在中にちょうどお昼時をオフィス街で過ごしていたら、アジア系だけでなく欧米系の人もたくさん見かけました。
多種多様な人種がいることが非常に印象的でしたね。
そしてオフィス街だけでなく、街が本当に綺麗に整備されていたのも特徴的でした。
東京よりも緑が豊で、歩いてると気持ちがいいんですよね。
それと同時に都会なのに緑が豊富でなんだか不思議でした。
等間隔で植物が植えられていて、厳しく管理されてるのだなぁと感じましたね。
というわけでまず1つ目は、世界中の人がシンガポールで仕事をできる環境をつくった、ですね。
教育に多額の投資
シンガポールの国家予算の割り当てによると、国防の次に重視しているのが教育です。
つまりシンガポールは教育に多額の国家費用を使っているのです。
資源がないからこそ、教育に力を入れ優秀な人を育てる。
そして国に貢献してもらうということですね。
さらに教育の面で印象的なのが多言語政策です。
多くの言語が理解できるほど、多くの外国の成功事例をその国の言語で理解できますよね。
そしてその成功事例をシンガポールも真似をして、国を発展させるという流れです。
外国語ができると当然ながら有利なことが多いですからね。
しかも公用語が英語だと外国人とのビジネスが可能で、この辺も他国と差をつけられるポイントですよね。
滞在中、英語はもちろんのこと、あちこちから中国語が聞こえてきました。
中国系シンガポール人の間では英語でなく中国語を使って会話してる人も多いです。
そうなると英語・中国語は自然と身につく環境なので、第三外国語の習得も可能になりやすいですよね。
マリーナベイサンズでは、私が日本人だとわかると日本語で会話をしてくれる店員さんもいました。有名観光地だからこそかもしれませんが、教育レベルの高さを痛感しましたね。
人口が少ないからこそ教育に力を入れて優秀な人材をうみだす。
それもシンガポール発展の理由のひとつです。
高い計画力と行動力
少し抽象的な表現ですが…。
シンガポールの政策には綿密な計画とそれを実行に移す高い行動力があると実感します。
例えば超有名ホテルであるマリーナベイサンズ。
今では高級エリアで写真映えするとても美しい場所ですが、実は昔はゴミだめだったんですよね。
昔、住民が川にゴミを捨てている習慣があったせいで、2つの河川が合流するマーライオンのいるマリーナ湾はゴミだらけだったそうです。
今ではとてもきれいな場所なので信じられないですよね。
「さすがにゴミだらけだと観光客も来ないし、観光産業を発展させることができない。」
そう考えた当時の首相が河川の清掃に力を入れ、数万以上の住民を強制退去させたそうです。
そして10年という長い年月をかけて綺麗な場所に生まれ変わらせました。
その強制力が良いか悪いかは別として、国の発展のためなら何でもする!
その行動力はシンガポールらしいなと思います。
実際にマリーナベイサンズのプールに入っていると本当に色々な言語が聞こえます。
アジア系の言語だけでなくフランス語、スペイン語までです。
世界中から観光客が来ている場所だと実感しますよね。
そういった国を発展させるための計画力と行動力が経済発展を支えているわけですね。
超困難な国の始まり

今となっては、夜景が綺麗な高層ビル群、ゴミが落ちていない整備された街並み。
そんな特徴のあるシンガポールですが、国家の始まりは悲惨な状態でした。
- 民族の方針の違いでマレーシアから追放されてしまった
- 独立の記者会見で当時の首相リークワンユー氏は悲しくて泣きだした
- 技術はもちろん食料や水など資源すらない状態
- 多民族なので国民の連帯感もない
- 東京23区ほどの広さなのでそもそも土地がない
現在では想像できないくらい何もない状態だったんですね。
でもそんな大変な状態から見事な発展を遂げたシンガポールの歴史を知ると、驚くとともに勇気がでますよね。
しかもシンガポールが独立した1965年に比べたら、2000年代の現在の方がよほど便利な時代であり、何でも挑戦しやすいはずですよね。
というわけで勇気をもらえると同時に、シンガポールを発展させるための政府の執念を知ることができるこちらの本、おすすめです。
なぜ? シンガポールは 成功し続けることができるのか
今では観光客が写真を撮りまくる、あのマーライオンが最初は雑に扱われてた話も興味深いです。
シンガポールの初代首相が言った言葉
「Singapore will survive.」
シンガポールは生き残るだろう。
生き残るどころか大きな発展を遂げたシンガポールのマインドをマネしてみるのも悪くないですよね。
マリーナベイサンズの魅力がわかる記事もご覧ください。