- 自分の感覚だけでデザインすると上手くいかないので困ってる
- WEBページ/ポスター/チラシ/パンフレット等のデザインのコツを知りたい
- デザインする時に気を付けることがあれば知りたい
今回はデザイン初心者の方に向けて、デザインが劇的に良くなるコツを体系的に解説します。
プロ並みの技術がなくても伝えたいことが伝えたい人に正しく伝わるコツを身につけて、初心者でも失敗しないデザインを作りましょう。
そもそもデザインのやり方を知らないという人はまずこちらの記事からご覧ください。
それでは図を使ってわかりやすく解説していきますね。
☑ 本記事の内容
初心者が知っておきたいデザイン8つのコツ
初心者がデザインする際に知ってると失敗しないコツはこの8つです。
- デザイン4原則を知る
- 自分のやりたい表現を優先しない
- 伝えたい優先順位を決める
- メインの要素を目立たせる
- 連想イメージでデザインの方向性を決める
- 例えられるデザインを目指す
- 目的によって伝え方を変える
- 2つの目線をもつ
デザイン4原則を知る
これはコツというより伝わるデザインを目指すのであれば必ず知っておきたいルールです。
デザインの基本である4原則を必ず学んでおきましょう。
この4原則をデザインに反映させると、誰にとっても理解しやすいデザインができあがります。
こちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。
ただしこれからデザインする習慣がある人は、本を1冊買って学習することをおすすめします。
ネットで学ぶより本の方が圧倒的に多くの知識を得られますからね。
まずは教科書的な立ち位置の初心者向けの本で基礎から学んでいきましょう。
ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]
自分のやりたい表現を優先しない
デザインは、自分のやりたい表現よりも内容そのものから表現を見つけ出すことが大事です。
自分のやりたい表現から始まってしまうとデザインする対象の良さが薄まってしまうからです。
このようにデザインの対象をきちんと理解できていれば、何を強調して表現すべきか自然とわかるはずです。
そこに自分の好みの表現は関係ないですよね。
伝えたい優先順位を決める
デザインする際は対象物の何が一番大事なのかを考え、伝えたいことの優先順位を決めます。
優先順位がないと要素同士がケンカしたり、表現がぼやけてしまいます。
例えば商品をアピールするポスターをデザインする場合、商品の何を一番伝えたいのかによってデザインが変わってきますよね。
高機能をアピールしたい
カラーバリエーションをアピールしたい
このように優先して伝えたいことによってデザインが変わってくるわけですね。
- 優先順位の高い要素のサイズを大きくする
- 優先順位の高い要素を色で目立たせる
- 優先順位の低い要素を削る
伝えたいこと、伝えなくてもいいことをはっきりさせましょう。
メインの要素を目立たせる
デザインの主役である要素を引き立てることです。
前項の「優先順位を決める」ことは情報としての優先順位で、こちらは見た目の話です。
デザインした本人がメインの要素をすぐに判別できるからと言って、初見の人が同じように内容を理解できるとは限らないですよね。
デザインを見た誰もが「主役の要素」がわかるように、引き立ててあげましょう。
色で引き立てる
これは映画のポスター例です。
モノクロ写真を背景にタイトルにだけ色を使うとそこだけが目立ちますよね。
サイズで引き立てる
20%OFFの数字だけ大きくするとインパクトを与えられますね。
こんな風に主役の要素だけその他の要素より目立たせてみましょう。
連想イメージでデザインの方向性を決める
デザインに必要な形/色/質感などの要素は自分が決めるよりも、自然と連想されるイメージで決めたいです。
その方がデザインの対象に寄り添っており、より多くの人に内容が伝わりやすくなるからです。
まずは伝えたいテーマについてじっくりと考え、連想されるイメージを言葉で書きだしてみましょう。
例えば、カラフルな見た目のアイスを売っているお店のメニューをデザインするとします。
1.テーマから連想
- クリーミー
- 甘い
- 明るい
- ポップ
- かわいい
こんな感じの言葉が連想されるかと思います。
2.イメージに浸る
明るく鮮やかな写真を観察してデザインのイメージをします。
3.要素を引き出す
クリームっぽい形、ポップなイラスト、カラフルで全体的に明るいデザインに。
このように最初からデザインの雰囲気を決めるのではなく、まずは連想することから始めましょう。
例えられるデザインを目指す
デザインの基本原則に沿ってフォントやレイアウトを並べてみたけどなんだか物足りない・・・。
そんな時にちょっと思い出してほしいのが「要素を例えてみること」です。
印象に残るデザインて別の言葉に例えることができませんか?
例えば「オーガニックっぽい色合いだな」
「子どもっぽい書体だな」
「パーティーっぽいあしらいだな」
こんな風に例えることでデザインにぐっと表情がでると思います。
何か物足りなかったら要素を例えるワードを探してみましょう。
目的によって伝え方を変える
デザインをする目的は商品やイベントの告知だったり、何かを伝える必要があるからですよね?
その目的にふさわしい伝え方をした方がより伝わりやすくなります。
例えば東京の景色を伝えたいとします。
写真1枚だけを配置する、文章で説明する、イラストで伝える。
このように伝え方は色々あると思います。
けれど、ガイドブックであれば大きな写真を掲載するのがふさわしいし、エッセイであればイラストや文章を使った方が世界観がでますよね。
このように目的によって伝え方を変える必要があるわけです。
ご自身のデザインがどんな場面で使われるのか想像してみてください。
文字で伝える
◎詳細な説明が可能
◎媒体問わず使える
✖伝達に時間がかかる
✖見た目が地味
ビジュアルで伝える
◎違う言語の人にも伝わる
◎想像力を搔き立てる
✖受け取り方に差がある
✖詳細が伝わらない
このようにそれぞれメリットとデメリットがあるので、デザインの目的によって最適な伝え方を使い分けましょう。
2つの目線をもつ
自分が作っているデザインをチェックするための目線は2つ必要です。
- 最初はざっくり見る
- 最後は細かく見る
仕上げの段階になったら細部にまで気を配ります。
最初から細部を気にしてしまうとデザインの大まかな方向性が正しく設定できなくなってしまうからです。
最初はざっくり見る
ラフや構造を作る際はフォントや色について考えない。
最後は細かく見る
色味やフォントのわずかな差をチェック。
このように段階によってチェックする目を変えましょう。
まとめ
もう一度まとめます。
- デザイン4原則を知る
- 自分のやりたい表現を優先しない
- 伝えたい優先順位を決める
- メインの要素を目立たせる
- 連想イメージでデザインの方向性を決める
- 例えられるデザインを目指す
- 目的によって伝え方を変える
- 2つの目線をもつ
これらに注意すればより相手に伝わるデザインができるはずです。
さっそくこれらのコツを生かしてプロセス通りにデザインを進めていきましょう。