デザインの本はカラーやフォントに関するものまで幅広くあって選ぶのに迷う。
おすすめの本があれば知りたい。
こういった方に向けてデザインの勉強をする際におすすめの本をご紹介します。
デザインの勉強といっても、レイアウトの仕方から配色の決め方、フォントの選び方など幅広いです。
なのでそういった段階ごとにおすすめの本を紹介しますね。
私はアイキャッチのデザインやNFTを出品しており、デザインを体系的に学んできました。
もちろん私がこれまで実際にすべて購入し、本当に役立った本だけを厳選してます。
9冊紹介してますが、「まずはデザインの基本だけを学びたいので1冊だけ欲しい」という人にもピッタリな本を紹介してるのでぜひご覧ください。
☑ 本記事の内容
デザインの勉強におすすめの本9冊と実際に読んだ感想
では1冊ずつ特徴とおすすめの理由を解説します。
その①デザインの理論を知りたい
『なるほどデザイン―目で見て楽しむデザインの本。』
なるほどデザイン
デザインを理論的に学びたい人におすすめです。
- デザインのプロセス
- デザインのコツやポイント
- デザインの構成要素(文字・色・写真)
などを体系的に解説してくれてます。
読み終わった後には「デザインとは何か」が誰でもわかるようになります。
(ちなみにこのブログでもデザインのコツやデザインのプロセスを解説しているのでよろしければそうぞ。)
特にここがオススメ!
タイトルの通り目で見て楽しめるように、イラストや写真がふんだんに使われていて、とても理解しやすいです。
そしてとてもおしゃれな写真やイラストが多く、「早くデザインしたいなぁ」とつい思ってしまいます。
デザインするモチベーションが上がらない時なんかもパラパラめくると良いですね。
個人的な感想
この本を読む前は「デザインは自分のセンスを表現するもの」と思っていた自分ですが、この本を読んでそれは間違いだと気づきました。
これからデザインを仕事にしていきたいと思ってる人は読むべき1冊です。
その②デザインの基本的な知識がほしい
『デザイン入門教室 特別講義―確かな力を身に付けられる 学び、考え、作る授業』
デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~ (Design &IDEA)
実際にデザインする際の基本的な知識を身につけたい人におすすめです。
- レイアウトの基本
- 写真の使い方
- 配色の基本
- 文字の使い方
- 読みやすい文章デザイン
- グラフ・表の作り方
一からデザインする際に必要な知識を網羅してくれる1冊です。
今回紹介する本の中でどれか1冊だけを選ぶとしたら、これですね。
この1冊があればデザインの基本知識はOKかと思います。
特にここがオススメ!
情報量がとても多いのに約2,000円で買えるのはとても良心的です。
もちろんカラー印刷で、サイズも大きめなので参考書として勉強するのに最適です。
個人的な感想
実はこの本、色々なデザインの本を10冊以上買った後に購入したんですが、正直いちばん初めに買っておけばよかったなと思いました。
これから実際にデザインする際に役立つ、デザイン一連の流れを細かく解説してくれてるので「教科書的な最初の1冊」です。
その③デザインの種類を知りたい
『可愛くしてください!―ふわっとしたデザインリクエストに応える本』
可愛くしてください!ふわっとしたデザインリクエストに応える本
デザイナー向けによくある「ふわっとしたリクエスト」に答えるための、デザインのテイストを紹介してます。
→対応策:植物のイラスト/クラフトペーパーの質感/麻の紐のアクセントなどを使う
このように○○なテイストのデザインには△△の要素を盛り込む、というのが多数紹介されてます。
デザイナーじゃなくてもこの本があれば、デザインのイメージが湧きやすいと思います。
いざ自分でデザインするとなると「デザインてどんな種類があるんだろう?」と疑問に思ったりしませんか?
- ポップなデザイン
- シックなデザイン
- ミニマルなデザイン
そういった漠然とした表現のデザインサンプルがたくさん載ってるので、自分がこれからどんなデザインをしたいのか、どうすればそのデザインに近づけるのかがわかります。
特にここがオススメ!
本に書いてあるとおりのモチーフやテクスチャを使えば、本当にその通りのデザインテイストになるので、デザイン初心者にもかなりおすすめです。
自分の中のふわっとしたイメージをきちんと形にしてくれる本ですね。
個人的な感想
アイキャッチのデザインの仕事で、実際にお客さんから「もっと華やかにしてほしい」というリクエストもこの本を参考に対応できました。
「言語をデザインに変換できる」みたいな本なので、デザイナーじゃなくてもかなり役に立つと思います。
その④レイアウトのレパートリーを知りたい
『あるあるデザイン』
あるあるデザイン
レイアウトのアイディアを増やしたい人におすすめです。
- 写真をうまく使ったレイアウト
- イラストを活かしたレイアウト
- 文字だけのおしゃれなデザイン
など誰でも簡単にできる45個のレイアウトパターンをまとめた本です。
デザインの引き出しが増えて、パッと簡単にレイアウトが浮かぶようになります。
正直言ってCANVAなどのデザインテンプレートを利用すれば、レイアウトを一から考える必要はないかもですが、レイアウトから考える必要がある人にはアイディアの元になります。
特にここがオススメ!
デザインの手法をワンフレーズで表現してるので頭に残りやすいです。
などレイアウトを考える際にフレーズが頭に浮かびやすいです。
個人的な感想
この本のおかげでレイアウトのデザインって結構単純なんだなと気づきました。
- ななめの線でスタイリッシュな雰囲気をだす
- 吹き出しで親近感を演出する
- 太枠で囲う
など、よく見るおしゃれなデザインレイアウトもこういった要素で構成されてます。
難しいテクニックなしでおしゃれなレイアウトはできるんですね。
その⑤効果的な余白の使い方を知りたい
『けっきょく、よはく。―余白を活かしたデザインレイアウトの本』
けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本
こちらは余白の使い方に焦点をあてた本です。
続々と重版になってる本なので知ってる人も多いかと思いますが、間違いなく買って損はないです。
でもダサいデザインの原因て、余白がないぎゅうぎゅう詰めのレイアウトだったりします。
余白があるだけでプロが作ったように一気にあか抜けるので、知ってるとお得な感じでです。
一応このブログでも余白の効果的な使い方を紹介してるのでどうぞ。
特にここがオススメ!
デザイン初心者がやりがちな「あるある」と、余白をうまく使ったデザインを比較してくれてます。
なのでどこを直せばいいのかがすごくわかりやすいです。
個人的な感想
この本も早く買っておけばよかったと思いましたね。
というのもデザイン初心者のときって余白の存在すら気づかなかったんですよね…。
むしろ何もないスペースって不安になってしまったり。
でもあえて余白をとることでこんなにあか抜けるのかとこの本のおかげでガラリと考えが変わりました。
その⑥配色の決め方を知りたい
『デザインを学ぶすべての人に贈る カラーと配色の基本BOOK』
デザインを学ぶすべての人に贈るカラーと配色の基本BOOK
続いてはデザインにおける重要ポイントである配色に関する本です。
初心者向けに配色の決め方を教えてくれます。
たくさんの作例とともにあらゆる種類の配色が解説されてます。
- スイーツのようなやさしい配色
- エレガントで優美な配色
- 都会的でスマートな配色
おしゃれなポスターデザインから企画書やプレゼン資料まで対応できる幅広い作例です。
特にここがオススメ!
他の配色の本に比べて初心者向けにわかりやすく簡単に解説してくれてます。
色について特に知識がない、色の決め方が全然わからない人におすすめです。
個人的な感想
配色にはパターン化された技法があるんですが、その技法を作例とともにわかりやすく解説してくれてる点が他の本より親切でした。
こちらは配色の教科書的な使い方ができると思います。
ちなみにこのブログでも配色のコツ5選を解説してます。
その⑦配色アイディアを知りたい
『見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色』
見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色
続いても配色に関する本ですが、こちらは配色に迷わないための本です。
おしゃれな色の組み合わせがわからない人に向けて、3色だけで構成された80通り以上の配色アイディアが載ってます。
カラーコード(色の番号)がすべて記載されてるので、マネするだけでOKです。
さきほどの本は配色の決め方を教えてくれて、こちらは80パターン以上の配色アイディアですね。
特にここがオススメ!
女性向けのキレイな配色が多いのと、サンプルのデザインも結構おしゃれなので参考になります。
グラフィックデザインだけでなく、ネイルやハンドメイドでの配色アイディアにもすごく役立ちそうです。
個人的な感想
配色をいちから考えるって結構大変なんですよね。
でもこの本に載ってる配色のカラーコードをマネするだけでOKなので色選びがすごく楽になります。
その⑧フォントの配置の仕方を知りたい
『ほんとに、フォント。-フォントを活かしたデザインレイアウトの本』
ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本
続いてはフォントの選び方と配置の本です。
たくさんの種類のフォントを使用したデザイン例を見ることができます。
フォントの基本から学びたい人向けです。
特にここがオススメ!
若い人向けのポスターにはこのフォントがおすすめ、など具体例が明確で実践に生かしやすいです。
悪い見本との比較を使って解説してるので簡単に理解しやすいです。
個人的な感想
欧文フォント(ローマ字)メインのレイアウトが多い印象なので、日本語フォントの選び方は次に紹介する本の方が向いてると思います。
ただしフォントの基本を知らない人はまずこの本から勉強するのがいいですよ。
ちなみに文字の配置とレイアウトに関する記事もあります。
その⑨フォントの選び方知りたい
『デザイン技法図鑑 ひと目でわかるフォントが活きるデザインの基本。』
[デザイン技法図鑑]ひと目でわかるフォントが活きるデザインの基本。
デザインでの文字の生かし方について解説しており3部構成です。
- フォントのイメージによって使い分ける方法
- 文字を活かしたデザインテクニック
- 文字とフォントの基礎
特にここがオススメ!
使うフォントによってデザインのイメージががらりとかわることがよくわかります。
レトロな雰囲気、透明感をだせる書体など、フォントを選ぶ際にかなり参考になります。
個人的な感想
さきほど紹介した「ほんとに、フォント。」でフォントの配置方法を学び、この本で日本語フォントのイメージでの使い分けを学びました。
日本語フォントでも十分おしゃれに演出できることがよくわかりましたね。
まとめ
9冊紹介したのでまとめます。
超デザイン初心者の1冊目
超デザイン初心者がまずはこれだけ読んでおくべき1冊はこれです。
デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~ (Design &IDEA)
配色の基本を学びたい

デザインを学ぶすべての人に贈るカラーと配色の基本BOOK
フォントの基本を学びたい

ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本
プラスアルファ
けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本
自分が全部読んだうえでこのようにおすすめさせてもらいます。
デザインについては正直1冊読んだらそれでOKとはなりません。
デザインを構成する色々な要素(配色・フォント・余白)についても勉強する必要があります。
ただ勉強するごとに自分のデザインが徐々におしゃれになっていくので結構楽しいですよ。
少しずつ学んでいきましょう。